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sign

彼が秘密基地から帰るとき、
私は玄関で
またね…のキスをしてもらい、
ドアを閉めると急いで窓辺に向かう。

建物の裏側にある、
彼用の第2駐車場が見える。

私は彼の車が通りに出るまで、
見えなくなるまで、
そこから見送る。

彼は車に乗り込む前、
少しだけ部屋を見上げる。

だけど、
他の部屋の人に見られるのを避けて、
手を振ったりはしない。

その代わり、駐車場を出て、
通りに出るまでの少しの間、
ハザードを点滅してくれる。

彼からの
またね…のsign

好きだよ、
楽しかったね…
そんな想いが伝わる。

少しだけせつなくて、
たまらなく愛しくて、

まだ彼の気配が残る秘密基地で、
彼への想いを抱きしめる。

そして彼も、
私のsignを敏感に察知する。

秘密基地でいつも私は、
彼にピッタリとくっついて甘えている。

そして時々、
彼をじっと見つめ、
瞳で訴える。

すると彼は、
何をしていても私の視線に気づき、
いつも笑ってキスしてくれる。

…そう。
キスして欲しいとき、
何も言わずに
じっと彼を見つめているの。

…ねぇ、チューして。

私のsign
彼のsign

直ぐに気づいて伝わること、
当たり前なんかじゃない。

いつもありがとう。
大好き。
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彼の家にはお手伝いさんがいる。

ある日、彼がワイシャツを持ってきた。

「出かけに持っていこうと思ったら
アイロンかかっていなくて。
悪いけど、かけておいてくれる?」

その日は仕事の後、お泊まり。
次の日の会議にも同じ人に会うから、
前日と同じシャツはマズいとのこと。

「うん、かけておくね。」

私はとても嬉しかった。

彼のシャツのアイロンをかけられる。
そういうことしたかったから…。

彼がお仕事に行っている間、
ワイシャツにアイロンをかけたり、
食事の仕度をする。

秘密基地で私は、
幸せに包まれる。

帰ってきた彼に、
アイロンかけできて嬉しかったと、
これからも、
もしそんなことがあったら
持って来てねとお願いした。

彼のお世話ができるのは
ここでだけ。

彼の好きなものを作ったり、
ゆっくり休ませてあげたり、
イチャイチャしたり…。

ここでは彼が好きなように、
思うままに過ごして欲しい。

リラックスしたあなたの笑顔を見ると、
私はとても幸せな気持ちになるの。

たまにはワガママも言って欲しい。

甘えてきて欲しい。

あなたが望むことを叶えたい。

ずっとあなたのそばで、

…あなたに尽くしたい。

食あたり

普段は飲まないノンアルコールビールを
口にした彼が食あたりした。

飲んで間も無く嘔吐し、
しばらくトイレに籠った後、
横になり休んでいた。

彼のリクエストで作った料理は
殆ど食べられなかった。

いつもはくっついて離れない私も、
さすがに彼をそっとしていた。

でも心配で気になって仕方ない。

時々彼のそばにいっては
顔を覗き込んだり、
髪や顔をそっと撫でていた。

こういう時は
何もしてあげられなくて悲しい。

体がツラい彼に、
大丈夫?と何度も言ったら
かえって負担になる。

大丈夫でないのは見てわかるし、
私が変に気遣いし過ぎると、
彼は私に悪いと思って
無理をしてしまう。

かといって放っておくのも心配。

私が出来るのは、
早く良くなりますようにと
祈ることだけだった。

数時間後、
キッチンで洗い物をしていた私に
彼が顔を見せた。

ニコッと笑うと

「ちょっとおいで。」

と手招きした。

「少し楽になった?」

彼の顔色が良くなっていた。

「…おいで。」

両手をひろげて私を求める彼。

…本当はまだ本調子ではないはず。

でも彼は私に
もう大丈夫だよ、
心配かけてごめんねと
伝えるように抱いてくれた。

帰宅後のLINEに
カツ丼食べられなくて残念でした…と彼。

また心をこめて作るよ。

カツ丼も私も食べてね。
昨日は散々な日だった。

実家で傷つくことがあり、
秘密基地では
他人に迷惑をかけられ、
不動産会社の人に来てもらうなど、
神経をすり減らした。

挙句、
私は宝物にも傷をつけてしまった。
これは私の不注意だけど…。

もう気持ちはグチャグチャだった。

彼に連絡したが、
私は冷静さを欠き、

彼に悪態をついたり、
いつもは言わないような
口汚い言葉を吐き、
彼に当たった。

彼は今から行こうかと言ってくれたけど、
来なくていいと返した。

そんな私に閉口したような
スタンプを返してきた彼は、
それきり連絡がなかった。

今朝、頭を冷やした私は
彼にごめんなさいとLINEをした。

彼は何も悪くないのに、
彼に当たるなんて筋違いだった。

でも既読になっても返事はなかった。

しばらくして彼から電話。
必要な物を買って、
これから来てくれると。

その後、彼の顔を見て、
やっと気持ちが落ち着いた。

けれど彼から
いろいろ諭された。

もっともな事ばかり。

なかでも私の言葉に彼が驚き

“こんな人だったの?って思ったよ”

と言ったことは、

私の心に突き刺さった。

私はキツいところがある。

覆水盆に返らず…

口にした言葉は戻らない。

刃のように私に返ってきたと思った。

他の人にどう思われても構わない。

でも彼だけには嫌われたくない。

本当に私のことを考えて、
日曜日でも飛んで来てくれて、
いけないところは叱ってくれる。

そんな人は彼だけ。

どれだけ恵まれているか、
幸せなことか…。

今までの人生をリセットする。
秘密基地で新しく生き直す…
それは
楽しく嬉しいことばかりではなくて、
私は悪いところを
改めていくこともあるんだよ…と
彼は言った。

それを含め、
私の全てを受け入れ、守り、
愛してくれる彼は…

私の一番の、
なによりも大切な存在。
「ねぇ、
アラン・ドロンって知ってる?」

彼に聞かれた。

「うん、知ってる。
“太陽がいっぱい” でしょ?」

「そう。知ってるんだ。良かった。
…あのさ、仲間と飲みに行くと、
仲間が俺の事を、
**(彼が住んでいる地名)の
アラン・ドロンって
女の子に言うんだけど、
女の子はわからないんだよ。」

「…若い女の子はわからないかもね。
私はわかるけど(笑)」

…それにしても、
彼のルックスは
仲間内でもネタになるんだ。

全く油断ならない。

そんな風に女の子を煽らないで欲しい。

私はアラン・ドロンは詳しくなくて、
昔からアル・パチーノがタイプ。

“ゴッドファーザー”シリーズが好きで、
特にpart2のアル・パチーノがたまらない。
何度も何度も繰り返し観ている。

今度アラン・ドロンの映画、
ちゃんと観てみようかな。

アル・パチーノよりハマるかな?

そんなハンサムでダンディな彼は、
Hで時々意地悪。

意地悪と言っても甘い意地悪で、
私を可愛がってくれるのだけど。

前記事のタイトル
“2回も…” にツッコミ。

「本当のこと書いてないよね。」

「…えっ?」

キョトンとしている私に
彼は笑いながら言った。

「2回の間に、
なぎさは何回イッたの?
本当のこと書かないと…5〜6回?」

「…もう…意地悪。」

そんな意地悪言うなら、
これからもっと
おねだりしちゃうから(笑)

2回も…

GW中、2回も会えた。

昨年はGW前のデートの後、
5月半ばまで会えなかった。

彼が多忙だったこともあるけれど、
やはり連休中、
私に時間を割くのは難しかったのだろう。

でも今年の連休、
彼は時間を見つけては
秘密基地へ来てくれた。

とてもとても嬉しかった。

これは秘密基地の場所も
関係している。

最初、秘密基地は彼の家から
もっと離れた場所を考えていた。

でも今の場所にして、
彼が車を走らせる時間はほぼ半減。

その分、彼は秘密基地に来やすく、
ふたりでいられる時間も長くなる。

また、この秘密基地の場所は、
あえて駅前から少し離れた住宅街。

静かだけれど、
すぐ近くに買い物に便利なお店もある。

彼が車を置く場所も、
人目につきにくい建物の裏側で、
何かと良い条件が重なった。

GW中に一度会えただけでも
嬉しくてたまらなかったのに、
また会いに来てくれた。

この日、私は外出していて、
急いで帰宅した。

第2駐車場に彼の車を見つけ、
心が弾んだ。

小走りに部屋に戻り、
ドアを開けるとシャワーの音がした。

…ここはふたりのお部屋なんだ…。

改めて実感して、
胸がキュンとした。

食事をして、
イチャイチャして、Hして、
まったりしたり、
マッサージをしてあげた。

連休中、2回も会ってくれてありがとう。

数時間に、
濃密な抱っこを2回もありがとう(笑)

本当に嬉しくて…幸せだよ。

大好き。
「さっきニュースで見たけど、
なぎさの実家の方で火事があったよ。

地区名が違っていたし、
男性宅って言ってたから
違うだろうけど、
気になるから連絡してごらん。」

「え?そうなの?
ニュース見てなくて…知らなかった。」

彼から電話をもらい、
実家に確認をした。

実家は問題なく、
母は彼の気遣いに恐縮した。

彼は私だけでなく、
母のことも気にかけてくれる。

妹のことも、
妹の子供のことも。

いつもそう。

関わる人全てを大切にする。

実は彼と私のことを、
私の家族は黙認している。

彼の存在、彼との関係、
彼はどこの誰かということも
承知している。

だから私達は
少し変わった不倫関係かもしれない。

もちろん
表立って賛成しているワケではないし、
諸手を挙げて喜んでいるワケでもない。

ただ私が彼と付き合うようになって、
幸せそうだから、

女としての幸せを
やっと手にしているようだから、
何も言えないのかもしれない。

それぐらい私の今までの人生は
寂しいものだったのだ。

家族が黙認している分、
私は彼より精神的負担が小さい。

けれど彼は
私という大きな秘密を抱えながら、

家族や会社、
または業界団体の代表として、
様々な関係があり、
それぞれに責任を果たす日々。

彼はバイタリティに富む人だと思う。

そして彼は
どの人にも心を尽くすから、
周囲に愛されるのだろう。

彼の尊敬するところは
たくさんあるけれど、
これはそのひとつ。

人として見習いたい部分。

連休なのに…

会いに来てくれた彼。

連休やイベントは
会えないものと思っている私にとって、

それは思いがけない
プレゼントのようだった。

突然

“今から行ってもいい?”

とLINEが入った。

いつも事前に
日時を約束する彼にしたら珍しいこと。

きっと予定外に出来た時間だろう。
それを私に使ってくれる…。
嬉しくて有難いことだ。

もちろん来てもらった。

「今日はあまりゆっくり出来ないけど…」

「うん。会えるだけで嬉しい。
連休に会えるなんて…ありがとう。」

ゆっくり出来ないと言っても、
いつものようにお風呂に入り、
食事をして、もちろんHも(笑)

いっぱいかまってくれた。

彼は腕枕や
Hの後、
私を抱っこしているのが好きだと言う。

私も一番安心するひととき。

やがて彼は寝息を立て始めた。

彼に抱かれて、
可愛がってもらうのも嬉しいが、

こうやって彼の寝顔を見るのも嬉しい。

スヤスヤと眠る彼。
秘密基地で、
私のそばで、
リラックスしているんだよね。

そう思うと、
胸がいっぱいになる。

連休に会いに来てくれて、
本当にありがとう。

とてもとても嬉しかったよ。

私は心の中で
何度もそうつぶやきながら、

愛しい彼の寝顔を見つめ、
そっと髪を撫でていた。

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