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私が秘密基地

泊まりがけの出張の最終日。

宴会に少しだけ顔を出し、
帰ってくる彼を迎えに行く。

言われていた時間より
早い到着に浮かれていた私は、
彼の顔を見るなり
胸が締めつけられた。

顔色は悪く、疲れきっている。

彼は体調を崩していた。

「今日はこのまま帰る。」

いつそう言われるか
ドキドキしていたけれど、
彼は一緒に基地に帰った。

お風呂を済ませ、
軽くお酒を飲みながら
食事をしてひと息ついた頃、
彼の顔色が良くなり、
笑顔が見られるようになった。

「…やっと落ち着いたよ。
ほっとする。」

彼はそう言うと、
私の横で軽く目を閉じた。

私もそれを見て、
やっと安心できた。

彼はとても若々しくてカッコ良く、
エネルギッシュだから
普段はつい実年齢を忘れてしまう。

だけど本当は、
かなり無理して
頑張ってくれているときも
あるのかもしれない。

あとになって、
実は基地に寄るか、このまま帰るか、
かなり微妙だったことを知った。

このまま帰ったら私が悲しむからと
彼は気力体力振り絞り、
基地に寄ってくれたのだろう。

無理させてごめんなさい。

これからそんなときは、
あなたが心配しないで
帰ることを選べるようにしたい。

強がりじゃなくて、
あなたが帰っても
また待っていられるから。

泣いたりなんてしない。

次会えたらこんなことしよう、
あんなことしようって
楽しみに待っているよ。

私はあなたを
心配させる存在じゃなくて、

あなたの
もうひとつのベースになりたいから。

部屋も、そして私自身も
文字通りあなたの秘密基地に。

だって
少しでも長く、

ずっと…
あなたのそばにいたいから。
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「ご機嫌いかがかな?」

週始めに会った後、
連絡をとりあわないで迎えた週末、
彼が電話をかけてきてくれた。

彼は基地に来ると必ず

「ただいま。」

と言ってくれる。

私がどんな言葉に反応し、
どんな行動に感動するか、
彼はよくわかっていて、
それをしてくれる。

「会合のあったホテルから
基地が見えたよ。」

彼の言葉から、
会えないときも
想ってくれていることを知る喜び。

どんな些細なことにも
愛は溢れてる。

感じる心、
感謝する心を
忘れずに持ち続けていたい。

体を貪るだけではなくて、
心も貪りあいたい。

そんな欲張りな私の
心も体も満たしてくれるあなたは、
最高の男(ひと)

忙しい週末の合間に、
声を聞かせてくれて
ありがとう。

…大好き。
先日、彼とちょっとしたすれ違い。

彼の口調もいつになくキツく投げやり。

滅多にそんなことのない彼の態度に
私は怖くなり半泣きになった。

それでも少しずつ、
気持ちを素直に話したらわかりあえた。

お互い相手を思ってしたはずの行為が
噛み合わなかったのだ。

結局ふたりで
ごめんねと言いあったのだけど…

よくよく考えると、
私は馴れが出て、
ワガママになっていたように思う。

大事にされ、
いつも可愛がってくれること。

こんなに恵まれた状況を
当たり前のように錯覚していた。

私たちは一緒に外は歩けないのに、
それができる気がしていた。

私は今の
“この立場”だからこそ注がれている愛情を
勘違いしてはいけない。

だからといって
“この立場”を卑下しない。

彼と添えないと承知で、
それでも好きで
そばにいたいと願ったのは私だから。

『ご主人お借りしてます』

付き合い始めた時の喜び、
初めて抱かれた時の幸せの涙。

改めて思い出した私に彼は言った。

「なぎさがたまには一緒に
外で食事したいというのはわかるよ。
また今度、できそうな時にしようね。」

あなたがそう言ってくれただけで
もう十分だよ。

ここで、
ふたりの秘密基地で、
これからもずっと一緒にいようね。
出張から帰ってきた彼を駅でお迎えして、
車で基地へ。

私が運転する車では、
彼は必ず後部座席。

目立たないし、
万が一誰かに見られても、
後部座席なら無難だ。

「今日ね、スーパーに行ったら、
ひな祭りアピールが凄かったよ。

ちらし寿司とか
オードブルやデザートとかね、
店内の飾りもピンクやお花が
いっぱいで可愛いの。

…でもね、
もう女の子って歳でもないしね…。
さすがに買わなかったけど。」

私は話しながら
バックミラー越しに彼を見た。
彼はニコニコしながら外を見ていた。

基地に着き、荷物を解く。

「ケーキ買ってきた。」

「え?ケーキ?
わーい…でも何で?何かあったっけ?」

何も言わない彼。

箱を開けると…


「わーっっ、何これっ!可愛いっっ!」

車で私がひな祭りの話をしたとき、
彼は心の中で

“よっしゃあ”

とガッツポーズをしたそうだ(笑)

少し前の記事に書いた、
彼は私のツボを押さえた言動をするから
ますますメロメロになるって
まさにこれがそう。

なんでもないときのサプライズほど、
心に響く。

付き合うようになって何年も経つのに、
付き合い始めの頃よりも
可愛がってもらっている。

…ありがとう。

嬉しくて愛しくて、
大好きが止まらない。

震える

彼と会ったのは先週の初め。

今週は彼が出張の帰り、
週末にお泊まりしてくれる予定。

…少し間が空くなぁ…。

週イチで会えているのだから
恵まれているのに、
もう会いたい。

明日の朝、
基地に車を置いて駅まで送る予定。

だから会うことは会えるけど。

…抱っこして欲しいなぁ…。

そう思っていたら彼からLINE。

今から会いに来てくれることになった!

思いがけず会えることになって、
嬉しくてたまらない。

彼が基地に来ると
もうベッタリの私。

「会えて嬉しい。
出張から帰ってくるまでは、
ゆっくり会えないと思っていたから…
ねぇねぇ、
出張が終わるまで、
抱っこ我慢できなかった?」

できなかったって言わせたくて、
じゃれながら抱きついた。

彼はニコニコ笑いながらも
力強く私を抱き寄せて、
からかう私の口を塞いだ。

ふたりともお互いが欲しくて、
一週間ともたない。

それが嬉しくて心が震える。

満たされる悦びで体が震える。

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