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爺転がし

少し前になるが、
彼と一緒に
ニュースを見ていたときのこと。

「…なぎさもできそうだな。」

画面には
“後妻業”という言葉を
世間に知らしめた人物が映っていた。

「えー、私にはできないよ。」

「この人とかさ、
婚活で何人もの人を…って
疑惑のあの人に比べたら
なぎさの方がよっぽど…」

「…無理、無理、無理。」

「それにしてもどうして
こんな容姿の女になぁ…。」

容姿はさほど重要じゃないのだろう。

清潔感と愛想の良さがあれば。

夜のお店で美男美女が
必ずしもNo. 1とは限らないのと同じ。

大事なのは機転の良さ。

相手が何を望み、
何に喜ぶかを瞬時に読み取り、
それを与える。

そして与え続けるだけでなく、
時に出し惜しみもする。

絶妙な飴と鞭で
離れられなくする。

それはもう
手練手管を弄する

“人たらし”

なのだと思う。

私は好き嫌いが激しくて、
自分が好きになった人でないと
心も体も開かない。

だから
爺転がしのような真似はできない。



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「お姫さまだからね。」

彼はいつもそう言って、
私を可愛がってくれる。

40過ぎのお姫さまというのもなんだが、
そこは彼より20年下の特権とばかり、
素直に甘えている。

基地の中なら、
いつもベタベタくっついていても
ニコニコ抱きしめ返してくれるし、

食事中、

「はい、あーん。」

と食べさせてくれるのは
彼の方が多かったりする。

私が特に好きなのは、
彼が掌で私の両頰を包み込みながら
キスしてくれるところ。

もうキュンキュンするのだが、
最近それを上回る胸キュンが…。

彼とHのとき、
お互いが昂まり、
心も体も絶頂に向かうそのとき、
私の力が抜け始め、
彼の背に回していた腕が
離れそうになると、
彼は私の腕を
しっかりと自分の背にしがみつかせる。

離れるなよと言わんばかりに。

私の腕や脚を自分の体に巻きつけさせ、
密着するのが好きな彼は、
果てた後も直ぐに離れることはない。

私を抱きしめたまま、
しばらくそのままでいてくれる。

腕枕が好きだと、
いつも私の頭を撫でながら
まったりと過ごす。

甘えん坊の私にはたまらない幸せ。

男性によっては、
終わったら
ベタベタしたくない人もいるらしいし、

そういう繊細な部分が合うのは
本当に良かったなと思う。

毎回毎回、
会うたびに可愛がってもらって、
いつも大事にしてくれて、

彼を好きな気持ちは
つきあい始めた頃より
深く強くなっている。

昨日より今日、
もっとあなたが好き。

今日より明日、
きっともっとあなたが大好き。

こんなに好きで、
大好きで…
惚気てばかりのこのブログは、
不倫ブログにしたら
変わってるかもしれないなぁ。



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紹介状を手に、
セカンドオピニオンを受けてきた。

前夜、彼は電話をかけてきてくれた。

もし厳しいことを言われても、
気持ちをしっかり持って頑張れと。

結論から言うと、
診断結果は同じだった。

医師はひと通り私の話を聞き、
最近半年の血液検査結果を見て、

(かかりつけ病院に
セカンドオピニオンを受けることは
言ってないので、
詳細なデータや写真は借りられないが、
毎月の血液検査のデータは
患者に渡してくれるのでそれを持参した)

投薬履歴を確認すると、

このタイミングで手術をするのも
同じ診立てだと医師は言った。

「資料を確認させてもらいましたが、
できる限りのことを
してくれていると思いますよ。
(かかりつけ病院に)
任せてみたらどうでしょうか。
私も同じ考えです。」

穏やかな笑顔の医師は
優しい口調で、
しかしハッキリと見解を示してくれた。

結局、同じ診断結果だったけれど、
私は受けて良かったと思っている。

そして
治療の可能性を広げてくれた彼に、
心から感謝している。

いつも私のことを
親身になって考え、動き、
守ってくれる。

本当に、
本当にありがとう…大好きなあなた。

あなたに逢うまでの私は、
いつ命が消えても
かまわないとやさぐれていた。

でも今は少しでも長く
あなたのそばにいたい。

あなたと一緒に生きたいと
心から願う。



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セカンドオピニオンを受けるために、
まずその先生宛ての紹介状を、
彼の知り合いの医師に書いてもらった。

紹介状を書いてもらうために、
先週セカンドオピニオンの
前段階の診察に出かけた。

その日はあいにくの雨。
それも局地的なゲリラ豪雨。

にもかかわらず、
彼は病院の駐車場にいてくれた。

私が着く前に病院に出向き、
今日このあと本人が来ますから
よろしくと、
改めて話を通してくれていた。

ふたり一緒にいるワケにもいかず、
彼は私が病院に入るのを見届けると
車を出した。

平日仕事の合間を縫って、
悪天候の中、
車で1時間はかかる病院まで来てくれた。

人見知りで怖がりな私のために
段取りをして、
私が病院に入るのを
車の中から笑顔で見て、
手を振ってくれたね。

あなたはいつもそうやって、
私のためにと行動してくれる。

どうしてこんなにしてくれるのだろう。

私はあなたに
どれだけのことをしているのだろう。

彼に手を振り返し
一礼をした私は、
軽く深呼吸をして病院へ入った。



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今日は彼のツテで、
ある病院へ
セカンドオピニオンに行ってきた。

私のかかりつけ病院は
地方の大学病院。

もともとのかかりつけ医院が
専門外の病気を見つけてくれて、
大学病院を紹介してもらってから、
もう10年以上お世話になっている。

大学病院だから、
担当医は数年ごとに変わってしまうが、
長く勤めている看護師さんには
顔見知りの方もいたり、
病弱な私は
複数の科を受診しているせいか、
その病院に疑問や不満はなく、
信頼している。

だけど彼は、
私にセカンドオピニオンを勧めた。

彼のツテで
ある総合病院の先生に
診てもらうという提案。

「今の病院と同じ診断なら
それはそれでいいし、
もし何か他に治療方法があるなら、
それを知りたいじゃないか。

セカンドオピニオンを
してもらったからといって、
転院しなければいけない訳じゃないよ。」

と彼は言った。

実は来月、手術の予定が入った。
入院は1週間程度で、
そんなに難しいものでも、
大変なものでもなさそうだが、

今後の生活に大きく影響を及ぼすもので、
彼はなんとか他に方法はないのかと
案じてくれたのだ。

「…わかりました。行ってみます。」

彼はホッとしたような笑顔を見せた。



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彼は60過ぎ。
私は40過ぎ。

だからという訳でもないが、
毎回濃厚なHを求めない。

彼は
“四十しざかり”
なんて言ってからかうけど、
彼の負担になりたくない。

Hしなくちゃ…なんて
義務的になったら悲しい。

だけど
Hがなくても平気とはならない。

やっぱり大好きな人には
抱かれたいと思うし、
求められれば嬉しい。

先日久しぶりに彼がお泊まりをした。

久しぶりのお泊まりで
時間も気持ちも
ゆっくりリラックスしたのか、
彼はとっても“元気”で私を求めた。

そして一度果てたはずなのに、
変わらず直立不動の立派なお姿(笑)

「えっ?スゴいまだ元気なんだけど…
カッチカチやないかーい(笑)」

可愛くて、愛しくて、嬉しくて…
彼に抱きついた。

彼はそのままくるっと私を横にして
間髪入れずに2回戦。

理屈も何もない。

そこにはお互いを欲する感情。
それだけ。

なのに
こんなに満たされるの。

愛してる。
あなたを愛してる。



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先日彼から聞いた話。

彼のお祖父様には
お妾さんがいたそうです。

それも公認の!

まぁ、
時代的にあまり不思議ではありません。

それに、
彼のお祖父様です。

きっとひとかどの人物で、
魅力的な男性だったのでしょう。

「隔世遺伝かな、この男前は。」

彼をからかう私。

でも以前から思っていた。

彼の私への接し方は、
軽い遊びとは程遠く、
私の人生ひっくるめて、
きっちり面倒みながら愛してくれている。

それこそ昔、
身分の高い男性に囲われていた
お妾さんのように。

だけど、
彼ははっきり言ってくれた。

「でも俺はなぎさを
ただの妾だなんて思っていない。

体だけの関係でもない。

なぎさに癒されているし、
なにより
なぎさの才能を買っているんだよ。

ブログを読んでも
言葉の選び方とか文才を感じるし、

株のセンスもあって、
結果を出してるからやらせてるんだよ。

なぎさなら
何かできるんじゃないかって…。

なぎさの力になりたいんだ。」

…感激して涙が出そうだった。

きっと彼のお祖父様も
外の女性を
責任持って面倒みていたのだろう。

彼の私への愛し方で、
会ったこともない
彼のお祖父様の大きさを感じた。

お祖父様の男前DNAは
彼の中に息づいているのかもしれない。



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寄り添う

今日は高校生の頃からの親友と
ランチをしてきました。

彼女は私が不倫をしていることを知る、
唯一の友人です。

そして彼女もまた、不倫経験者です。

彼女はW不倫でしたが、
今は終わって数年が経過しています。

私は彼女が不倫している頃、
彼女を非難することはなかったけれど、
応援するワケでもなかった。

ただ彼女の気持ちに寄り添うという
スタンスでいようと心掛けた。

自分は不倫はしないけど
(当時の私は不倫するなど論外だった)
不倫していること以外は
彼女の人間性を信じていたから。

そして今度は
私が不倫するようになると、

彼女もやはり、
私のしていることを
同じ様な目で見ている。

私のことを否定しないけれど、
寄り添ってくれている。

不倫している時点で
人を裏切ったり
傷つけたりしているのだから、
こんなことを言うのはおかしいけれど、

こうやって
寄り添ってくれる人の気持ちを
踏みにじらない生き方をしたいと思う。

そして
人と話すと改めて感じる。

私はどれだけ彼に愛され、
守られているか。

今どんなに
恵まれた生活をさせてもらっているか。

心からの感謝と
変わらぬ愛を彼に伝えたい。

友達と別れた帰り道、
無性にあなたに会いたくなった。



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