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私が秘密基地

泊まりがけの出張の最終日。

宴会に少しだけ顔を出し、
帰ってくる彼を迎えに行く。

言われていた時間より
早い到着に浮かれていた私は、
彼の顔を見るなり
胸が締めつけられた。

顔色は悪く、疲れきっている。

彼は体調を崩していた。

「今日はこのまま帰る。」

いつそう言われるか
ドキドキしていたけれど、
彼は一緒に基地に帰った。

お風呂を済ませ、
軽くお酒を飲みながら
食事をしてひと息ついた頃、
彼の顔色が良くなり、
笑顔が見られるようになった。

「…やっと落ち着いたよ。
ほっとする。」

彼はそう言うと、
私の横で軽く目を閉じた。

私もそれを見て、
やっと安心できた。

彼はとても若々しくてカッコ良く、
エネルギッシュだから
普段はつい実年齢を忘れてしまう。

だけど本当は、
かなり無理して
頑張ってくれているときも
あるのかもしれない。

あとになって、
実は基地に寄るか、このまま帰るか、
かなり微妙だったことを知った。

このまま帰ったら私が悲しむからと
彼は気力体力振り絞り、
基地に寄ってくれたのだろう。

無理させてごめんなさい。

これからそんなときは、
あなたが心配しないで
帰ることを選べるようにしたい。

強がりじゃなくて、
あなたが帰っても
また待っていられるから。

泣いたりなんてしない。

次会えたらこんなことしよう、
あんなことしようって
楽しみに待っているよ。

私はあなたを
心配させる存在じゃなくて、

あなたの
もうひとつのベースになりたいから。

部屋も、そして私自身も
文字通りあなたの秘密基地に。

だって
少しでも長く、

ずっと…
あなたのそばにいたいから。


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